外国人宿泊客がくれた中国語のサンクスカード

 

フロントやレストランスタッフに比べて私たちハウスキーピングスタッフは、ゲストと接触する機会が少ないですが、私は職務経験の中でとても感動させられた経験が一度あります。

 

5年前、ホテルコッツィ・台北民生館に長期滞在されていた外国人のお客様が、ある時二日間連続で「Don’t Disturb(起こさないでください)」のライトを点灯させたまま外出されたので、清掃スタッフが掃除に伺わないことがありました。夜お客様がお戻りになられた時、自分のミスに気づき急きょ清掃サービスを頼まれたので私が客室にうかがうと、お客様はとても申し訳なさそうにしていました。私はお客様と少し会話を楽しみながら客室の清掃を終わらせました。

 

チェックアウトの日、お客様から一枚のカードを手渡されました。カードには中国語で私の名前と「謝謝」の二文字が書かれていました。のちに他のスタッフから聞いたのですが、チェックアウトの朝、お客様が紙とペンをフロントに持ってきて中国語の書き方を教わって、サンクスカードを書いたそうです。その時、私はお客様の真心と誠意を深く感じました。このかけがえのない経験は今でもずっと私の宝物です。

 

張淑芬
コッツィホテル・台北民生館
ハウスキーピング部アシスタントマネージャー